遺跡からは昔の人が使っていた土器や木製品、金属製品といったものが出てきます。
その中でも木製品と金属製品は、長い間土の中に埋もれていた影響で非常にもろくなっています。
これらの遺物に対しては、博物館などで展示される前に保存処理という作業を行なっています。
埋蔵文化財センターにも保存処理を行う施設があります。
その1つがこの装置
この非常に大きな装置はポリエチレングリコール(PEG)含浸槽と呼ばれるものです。
ポリエチレングリコール(以下PEG)というのは、木製品の処理に使う薬品で、人工の樹脂です。
木材の中の水をPEGと置き換えることで、展示しても大丈夫なように強化します。
ちなみに処理前の木製品は、スポンジのように柔らかい状態です。
処理後は、口紅と同じくらいの硬さになります。
「なぜ口紅?」かというと、実は口紅にはPEGが含まれているからです。
意外と身近にPEGはあるんですよ!
さてこの含浸槽に遺跡から取り上げた木製品を入れていきます。
まず最初は大きい木製品や重い木製品を入れます。
これが大きな木製品を入れた状態です。
次に小さい木製品を入れていきます。
が、その前に下準備!
小さい木製品は軽い上に、非常にもろいことが多いです。
そのため、そのまま含浸槽に入れてしまうと、ほかの木製品に当たって壊れてしまうかもしれません。
そうならないように、容器にまとめて入れてやることで破損を防ぎます。
容器に入れたら含浸槽に入れていきます!
最初に入れた大きな木製品・重い木製品は丈夫なものが多いので、上に積んでも大丈夫です!
次に水を入れてやります。
ある程度水が入ったらPEGを投入します。
含浸槽は大きいのでPEGもたくさん使います。
ちなみにこの袋は1つ20kgもします。それを5つも使いました!!
とても重かったです…
さて、あとは溶けるのを待つだけ…。
この後含浸槽のヒーターの電源を点けました。
こうすることで水があたたかくなり、PEGがすぐに溶けるようになります。
木製品の処理はまだまだ始まったばかり!
半年以上かけてPEGの濃度をあげていきます。
進展がありましたら、またこのブログで報告していきたいと思います!!
乞うご期待!
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