2012年2月14日火曜日

遺物の取り上げとは

今回の内容ですが、タイトルの通り、遺物の取り上げについてお話したいと思います。

皆さんが普段博物館で何気なく見ている遺物(遺跡から出土したもの)の中には、非常に状態の悪いものがあります。
中にはあまりにも脆く、土から持ち上げることが難しいものもあります。

例)網カゴのような材が細くて薄いもの
   錆びてボロボロになった金属器


そんなとき、どのようにして取り上げればいいのか??

これは発掘における大きな課題の1つです。
実際まだ、「絶対この方法しかない!!」というのは存在していません。

先日、センター職員Aがその取り上げについての研修を受けてきたので、今回は取り上げ方法の1例について記事を書きたいと思います。



Aです。
先日の講習で私は3種類の取り上げ方法を学んできました。
今回、簡単にどんな方法があるのか紹介したいと思います!

まず1つは、発掘現場で最もよく使われているだろう方法、発砲ウレタン樹脂を用いた処理についてです。
発砲ウレタン樹脂は、イソシアネートと呼ばれる薬品と、ポリオールと呼ばれる薬品を混ぜることで、できる樹脂で、2液を混ぜることで急速に膨らみ、固まります。

この特徴を活かして、周りの土ごと樹脂で固めてしまって、遺跡から取り上げてしまうのがこの方法です。
写真を見てください。
写真真ん中に見えるのが白いものが遺物です。
なぜ白いかというと、遺物に直接薬品がつかないように紙で覆っているからです。
この写真はちょうど薬品を入れた時のものです。少し時間を進めてみましょう。
ケーキの生地のように膨らんでいるのが発泡ウレタンです。すごい勢いで膨らんで固まります。
固まったら下を切り離し運ぶことができます。

次に液体窒素を使う方法についてですが、それは次の記事で紹介したいと思います!
お楽しみに!!

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